友人のシンくんが歴史の授業の様子を書いていたので、
何となく自分も、と思いました。
10年研でちょっと刺激を受け、
最近取り組んでいる社会の授業の話を少し。
今まで、社会科の授業はあまりパターン化していなかったので
子供たちが“ただついてくる”ような感じになっていました。
なんかいやなんですよね。
いろいろ授業を組み立てて発問するのだけれど、
とにかくただ指示どおりに学習する。聞かれたことに答えていく。
それはいいのだけれど、自分で学びを進める、という感じにはなりません。
というわけで、2学期は授業を極力パターン化。
毎回同じ展開であれば「次はこれを考える」というのが定着してくるかなあ、と。
昨日は「西洋に追いつけ」というところ。
前日休んでいた子もいたので、前時の復習から入って、
まず明治政府がどんなことをしたか確認しました。
「5カ条の御誓文」「廃藩置県」「身分制度を改める」
などを確かめたところで、
「明治政府はなんでこんなことをしたんだろうねぇ…」と一言振ってみたところ、
思ったより反応が良く、そのまま課題に。
本来なら導入の資料を提示して進めるところですが、
前時からのつながりですすめちゃいました。
そのあと、まず、①予想。
・世の中をよくするため。
・外国に追いつくため。
…という意見が出ました。
総合で江戸時代の大飢饉のことを調べたりしていたこともあり、
江戸時代は農民が苦しい、というイメージが強かったみたいで、
世の中をもっと公平に平和にするためじゃないか、という意見が多かったです。
では、その予想を検証するにはどんな資料が必要?
というわけで、②必要な資料。
・明治の世の中の様子や人々の暮らしがわかる資料
・当時の外国のことが分かる資料
…予想に対応して、こんな意見が出ました。
では、③調べ方。
・教科書 P○○~○○
・資料集 P○○~○○
…もっといろいろな資料を用意できればいいのでしょうけれど、
常に確実にポイントを押さえるために、
授業時間内にまとめるために、
そしてどの子も一緒に確かめられるように、
基本はこの2つです。
というわけで、今はこの①②③の流れを定着させるように頑張っています。
特に②のところは、みんなで確認するようになってから、
確実に資料を選べるようになってきたと感じています。
まあ、基本的には教科書の本文に答えがまとめてあるのです(!)。
だから、まあ、ぶっちゃけ賢い子はすぐにわかるのですが。
でも、あくまでもその根拠となる資料を探すように進めています。
前に、ペリーが来たのはなぜか。という課題で進めた時に、
予想に「偉い人に命令されてきたから」という意見があって、
その時は②で「偉い人がペリーに命じた手紙」とかの資料があればいい、とおさえ、
資料集の「大統領からの手紙」を見つける、といった感じでうまくはまりました。
一方、今日みたいに、あまり予想と対応するぴったりの資料がのっているわけではない場合も多々あります。
でも、それでもあまり理解の早くない子にとってはかなり手がかりになっているようです。
ちなみに昨日は調べたところまでで終わってしまったのですが、
ちょっと調べる内容の間口を広げたので、2時間かけていいな、と思っていました。
で、今日です。
官営工場だとか、徴兵令だとか、地租改正だとか、子どもたちが前時にみつけた資料を、全員で確認しながら進めました。
その後、子どもたちは「明治時代の暮らし」の資料もいろいろ見つけました。
当時の小学校の様子から、ガス灯、電信、鉄道などなど。。。
さらに、あんぱんとか、牛鍋が流行ったんだって~とかw
なのでそのまま「文明開化」のところも一緒にやりました。
で、
国を強くしたくて政治の改革をしたことと、
その結果、人々の暮らしも大きく変わってきた、ということをまとめました。
こんな感じで今のところ、まずまずうまくいっています。
(教材研究は全然足りないと思いますが。。。)
個人的に次に意識したいと思っているのは、
歴史的事象についての自分の意見を持つ、というところです。
まだこれがなかなか伸ばせていません。
今後、そこもトライしていきたいと思います。
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